新規就農事例

安芸太田町

沖 貴雄さん(23歳)

平成26年9月就農

取材
平成29年6月7日

就農への憧れから実践へ!

幼い頃、祖父の農業をしている姿を見て、憧れを持っていました。高校を卒業後、広島県立農業技術大学校に入学し、そこで多くの先輩農家や勉強を重ねていく中で、自営をしていきたいという気持ちが強くなっていったのがきっかけです。

経営規模は、ほうれん草(ハウス)46a、白菜(露地)50a、広島菜(露地)20a、スイートコーン(露地)20a、水稲30aで複合経営を行っています。過去に群馬県の農園で研修した際に、広大で条件の良い畑に圧倒され、生産力ではとても太刀打ちできないとことを痛感しました。そのため、試行錯誤を繰り返しながらも広島の地形にあった品目を選定しています。土づくりには、特に強いこだわりがあり、微生物資材を入れることで堆肥を適度に腐らせます。微生物を活性化させることで良質な土づくりを実現させています。また、経営面では、クラウドシステムを導入し、圃場の状態を常に見える化しています。労務面では、パート雇用中心で地元の方の協力を得ながら、作業をしています。

まずは、中四国一の楽しい農園を目指していきたいと考えています。楽しくないと働き甲斐は見出せません。地域の方々が元気で若々しく活動できるような働きの場を日々提供していきたいと思います。そのうえで経営面においては、収量、売上、利益の前年比アップを目指しています。これからも地域と供に歩んで、経営を向上させていきたいと考えています。

前述のとおり群馬県での短期間の研修を通して、県外農業の実情を肌で感じることができました。ただ、いきなり広島に帰って就農するには、まだ技術不足であることが否めなかったため、地に足を付けるために広島市内の農業者の下で、再度研修を受けさせていただきました。研修期間中は国の助成事業を活用し、就農後も国、JAから設備投資費用を支援していただきました。また、JAから融資を受けるにあたって何から始めていいのか分からなかったのですが、JAから就農計画の作成支援までしていただき、借入手続きもスムーズに進めることができました。

就農を目指すためには、夢・知識・技術が必要です。就農に向けて思ったとおりにならないこともあり、時間もかかりますが諦めず進むことで夢は叶っていきます。農業はやってみないと分からないことも多いですが、他の農業者との繋がりを大切に築くことで自分の助けになります。一緒に農業を盛り立てていきましょう。

就農者の写真1 就農者の写真2