就農タイプ別ガイド

就農タイプ別ガイド

農業関係に就職したい

農業法人や個人の農業経営者のもとで、正規雇用やパート等、自分にあった働き方で就農することができます。

農園で働くパート女性たち

農業で生計をたてるだけの所得を確保する「農業経営者」。
安定した経営を続けるために不可欠となるのは経営者のサポーターとなっている力強い女性たちの存在です。
経営者を支える女性の活躍こそ、作業効率を上げ、売上げや収益に大きく貢献しているのです。
農業と地域に活力をもたらす元気に働く女性たちをご紹介します。

※JA広島市広報誌「こいぶみ」2016年11月号の掲載記事を提供いただいております。

生の大先輩の元気な声が仕事の活力に。

「ラジオが聞こえないくらい元気な声が飛び交う」という話は決して大げさではなく、その元気のおかげで冬場の寒くキツイ作業も楽しくできるとか。
古くからの友ではなく、農園でつながったみなさん。
 
黙々と仕事をこなす沖さんとは、実に対照的で、ざっくばらんで飾らない、居心地の良さを醸し出します。
 
「お給料をいただくとき、心配になることもある。よく働くし、気持ちをほとんど顔に出さないけれど思っている事の半分はわかっているつもり」と、孫を気遣う祖母のような温かさ。
 
沖さんは人生の大先輩と仰ぐみなさんに「とにかく仕事は楽しく、今日のことは確実に今日終わらせる。失敗は全て自分の責任です」と男らしい一面を見せます。

OKI farm 代表沖 貴雄さん

安芸太田町穴

DATA
従業員
4名
勤務形態
週5日 7:00~11:00

事関係の深さが感じられる手際よい手さばき。

「品種が変われば手さばきも変わる」と、與迫農園の女性たちは、小松菜の品種の違いをしっかりと手触りで感じ取ります。

勤続年数も長く、積み上げられた信頼関係も手伝い、常に山積みとなる仕事も、奥さんを中心に手際よくこなし、就業時間をオーバーしても、融通のきく範囲内で残業を引き受けてもらえます。

「農産物に囲まれ、体を動かすことで健康管理もなっている。年を重ねても雇ってもらえてありがたい」という謙虚な言葉に、與迫さんは「生涯現役!体が動く限り来ていただきたい」と口にし、双方が必要とする円満な関係で、仕事のさらなる向上を目指します。

與迫農園 代表與迫 隆さん

安佐北区白木町井原

DATA
従業員
3名(奥さんを含む)
勤務形態
週5日 8:00~12:00

っ赤な揃いのユニフォームで高まる一体感

友人の奥さんからの紹介3名に地元女性2名。収穫・出荷調整の作業については、沖政さんから一任されており、口を出されない分、責任感が高まるそうです。

特に休みの日には、小さな子どもたちを農園へ連れてくることも可能なうえ、やむを得ない急な休みにも応じてもらえる、子育て真っ最中のままに優しい職場となっています。
シャツの胸に刺繍されているのは農園名「K’sFARM」。働く女性たちからの要望で、お揃いのユニフォームをつくり、一体感も高まります。

「仕事についてから自分で野菜を育て始めた!暑さに強くなった!体力がついた!」とハツラツとした揃った声が響きます。
「スムーズに仕事が回るよう、力をいただいています」と普段は無口な沖政さんがこっそりとはにかみながら教えてくれました。

K’s FARM 代表沖政 賢太さん

安佐北区安佐町小河内

DATA
従業員
5名
勤務形態
週5日 8:30~13:00

の高い仕事を支えるまじめで前向きな姿勢。

「厳しさの中にこそ仕事のおもしろさがある」と、宮脇さんの採用条件は、仕事に対して真面目に、前向きであること。

「大きな声も出すし、顔にも出す。ぼくのことは嫌だけど、宮脇農園で働けたことがよかったと思ってもらえばうれしい」と一言。

そう口にしながらも、「大切なのは家族だから、優先してもらっても大丈夫」と理解ある温かい一面も。
決して止まることのない、リズムの良い女性たちの作業の手。

「この仕事が好き。負けず嫌いかな・・・社長から厳しさがなくなると、調子が狂うから、そのスタイルを貫いてほしい」と、厳しい宮脇農園の緊張感のある作業場にも、宮脇さんの人柄を知るみなさんから、辛抱強くも明るい笑顔がこぼれます。

宮脇農園 代表宮脇 啓造さん

安佐南区沼田町吉山

DATA
従業員
6名(奥さんを含む)
勤務形態
週5日 8:00~12:00