就農タイプ別ガイド
農業経営をしたい「営農基盤の確保と整備」
農業経営のために必要な農地の確保、機械施設の導入、収益が上がるまでの間に必要な運転・生活資金等に利用できる各種資金制度と農協・農業共済への加入について紹介します。
各種資金制度の活用
機械・設備資金
経営作目や規模などで異なりますが、一番大きな投資が必要です。過剰投資とならないように必要最小限の機械装備を定めるとともに、中古で対応可能なものは中古で揃えるなどしましょう。
研修資金
公的機関や先進農家で研修を受講するための資金です。あまり大きな額とはなりませんが、収入のない研修期間中の生活費の補充に活用したりします。
運転資金
収穫物の販売、農薬・肥料の購入など、経営全般の運転資金も必要です。初期の機械・設備資金の投資とは別に用意する必要があります。
生活資金
研修中の生活資金も必要ですが、就農後も最初な経営が不安定になりがちです。また、作物によっては、売上げが入る時期が就農してから数か月が経過することもありますので、十分な資金を用意しましょう。一般的に2~3年分は用意しておいた方が良いと言われています。
JAバンクの農業資金や㈱日本政策金融公庫の青年等就農資金などがあります。
「各JA、JA広島信連、日本政策金融公庫などに相談しましょう。」
農協・農協共済への加入
農協は、営農指導をはじめ、農薬・肥料などの資材を共同で購入したり、農産物を共同で販売したりしています。貯金・貸出などの信用事業や、生命・建物・自動車などの共済事業、高齢者福祉、健康管理、旅行など幅広い事業を展開しておりますので、組合に加入することで、様々な支援を受けることが出来ます。
農業共済(NOSAI)は、国の農業災害対策として実施される公的保険制度です。積極的に活用しましょう。