
就農者インタビュー

未来に繋ぐ農業への挑戦!自然と共に笑顔を届ける「かぜのせと」の物語
就農の動機と就農までの経緯は何ですか?
私の就農理由は、祖父の農業に対する想いに共感し、多くの人に幸せを届けたいと思ったからです。祖父は、土づくりにこだわりながら農業を営んでいました。その姿を見て、農業が自然と向き合う仕事であり、多くの人に幸せを届けることができると学びました。2022年に福山市から府中市に移住し、全農チャレンジファームで2年間の研修を経て、2024年に農家として開業しました。キャベツやアスパラガスを育て、家族連れや学生、観光客など多くの人が農業を体験し、学びや感動を得られる場を提供することを目指しています。
経営規模と特徴を教えてください!
私の農場「かぜのせと」は、広島県府中市上下町の国留地域に位置し、経営耕地面積は約105.2アールです。主要作物はアスパラガス(29.5アール)とキャベツ(45.2アール)で、育苗(2.0アール)も行っています。経営は主に私と妻、そして時折母親が手伝ってくれています。デジタル技術を活用して土壌管理や作物の生育状況を常時監視しています。特に若者に農業の魅力を伝えるため、気軽に農場に遊びに来て、学びや感動を得られる場を提供しています。5年目にはキャベツの面積を70.5アールに拡大する計画です。
経営目標はありますか?
私たちの経営理念は、「自然と共に、多くの人に笑顔を届ける」です。具体的には、自然の恵みを大切にし、環境に配慮した農業を実践し、未来の世代に豊かな食を継承することを目指しています。短期目標として、農薬・化学肥料の使用量を25%削減し、土壌診断を実施して計画を立てます。また、安全でおいしい農作物の認証を取得し、中期目標では、省資源型農業技術を導入して自然資源の保全に努め、農業経営の安定化を図ります。長期目標は、農業の社会的価値を高め、地域社会の活性化に貢献することです。


就農支援制度は活用していますか?
私の就農は、府中市の就農支援制度を大いに活用することで実現しました。特に「チャレンジファーム制度」は、新規就農者にとって非常に有益です。2年間の研修期間中に、実際の農作業や経営管理のノウハウを学ぶことができ、実践的な経験を積むことができました。また、行政やJAのサポートも充実しており、農地の斡旋や設備導入の支援、さらには定住支援まで受けることができました。これにより、スムーズに就農を開始することができ、現在の農業経営に大きな助けとなっています。新規就農を目指す方々には、これらの支援制度を積極的に活用することを強くお勧めします。
後輩へのアドバイスをお願いします!
農業に挑戦する皆さんへ、私の経験からいくつかのアドバイスをお伝えします。
最初は大変かもしれませんが、焦らずゆっくりと進んでください。
地域の人たちや仲間のサポートを受けながら、困ったときは遠慮せずに頼ってください。
農業は忍耐が必要ですが、その努力は必ず実を結び、多くの人々に喜びを届けることができます。
もし悩んでいることがあれば、ぜひ一度私の圃場に来てみてください。実際に現場を見ることで新たな発見があり、思いを強固にすることができるかもしれません。
新しい技術や工夫を取り入れることで、農作業がより楽しく、効率的になることがあります。
あなたの努力は必ず報われます。頑張ってくださいね。