新規就農事例

世羅町

立石 浩一さん(25歳)

平成28年10月就農

取材
平成29年4月28日

世羅町において、ミニトマト・ホウレンソウのハウス栽培で新規就農された立石浩一さんを訪問しました。

・福山市生まれ。大学でバイオテクノロジーを学んだ。その中で、食用植物の研究や微生物による発酵食品の生産を経験していき、自分で植物を育てて販売する農業をしたいと思った。
・大学卒業後、茨城県の農業専門学校で3か月学び、就農地を求めて広島県内を探したところ、世羅町での農業研修制度を紹介され、平成26年10月から2年間の研修を積み農業技術を身に付けた。
・就農は、研修受入農家の支援によりビニールハウス付き農地を確保することができ、冬はホウレンソウ、春からはミニトマトに取組み、今後は作目を増やす予定。
・農地近くの家を借りることができ、地域の草刈りや祭りなどの行事にも参加し、地域に馴染めるよう心掛けている。

・基本的には単身で営農し、繁忙期に限って両親に手伝ってもらう。
・農地は、18aを研修受入先の農家さんを通じて紹介されたところで、ハウス2棟(2a、5a)や農業機械、作業場も併せて借用している。ハウスでミニトマト・サニーレタス・ホウレンソウ、露地で白菜・ブロッコリーを栽培する。賃貸借した住宅にも農地18aが付いているため、そこにもハウスを建てる予定。その後も約30aの露地を集積する予定となっている。
・ミニトマトは全量契約出荷し、その他は市場や産直市へ出荷する。

・規模拡大、農業技術の向上等による目標の所得水準をめざす。研修受入先だった農家との繋がりを保ち、農業技術の指導を引き続き受けていきたい。施設栽培の規模拡大によって天気に左右されにくい安定した収入をめざす。

・世羅農業経営ソリューションパワー創造実践支援事業補助金(1/2補助)、青年等就農資金を活用して、ハウス、機械等を導入。JAグループの農業所得増大・地域活性化応援プログラムを活用して、軽トラックを導入。
・青年就農給付金(経営開始型)受給。

・研修生のころから近所づきあいを大切にした。そのことによって農地の集積や農業をしやすい環境を整えることが出来た。
・きちんと挨拶することで、周囲の人に自分を認知してもらい、信頼関係を築くことが出来る。
・研修先の農家さんの話や周りの人の意見をしっかり聞く。自分のためにアドバイスしてくれているので、素直な気持ちで受け入れる。
・農業以外のことも勉強(経験)を積んでおく。自分が出来る幅を広げておけば、農業に役立つことがあるから。
・準備をしっかりすることで、効率よく作業を捗らせることが出来る。
・自分で考えて取組むことは楽しいので、困難なことがあってもあきらめずに続けて欲しい。

就農者の写真1 就農者の写真2